下北沢のちょっとしたことをちょっとづつ書いていくこのコラム
あまりにちょっとしたことなので,ちょっと笑うかもしれません

春間近。いつものように、北沢タウンホールの事務室へ向かおうと
ホール1階のフロアを歩いていたときのこと。ガラス張りの吹き抜け
越しに、何気なく地下1階へ目をやると、そこにありえない看板が!

「健康まあじゃんサロン シャングリラ」

北沢タウンホールは、公益性の高い企業にテナントを開放している。
しかし、いやまさか、なんだってマージャン?

余談だが、僕はこの「余談」という表現が嫌いだ。余談だったら
書かないほうが良いわけで、むしろ強調したいからこそ余談と書く、
そのもったいぶった感じがどうにも気持ち悪い。
つまり、それをふまえて言いたいことがあるのです。

「余談だが、僕はマージャン歴13年。マージャンのおかげで
 一浪させていただきました。本当に…ありがとうございます。」

マージャンとあってはやむをえない。
さっそくお店を写真におさめ、パンフレットを頂いてくる。
そこには…



お子様からシニアの方まで、楽しい健康まあじゃん。
「タバコをすわない、お酒をのまない、お金をかけない」が
健康まあじゃんのモットー。

マージャンというゲームは判断力を鍛え頭を働かせるのはもちろん、
両手の指先を使う事も脳へのよい刺激になります。
健康まあじゃんサロン シャングリラは素晴らしいゲームである
マージャンを広め伝えていく教室です。
マージャンを通じて仲間が増え、笑顔が増えたらとスタッフ一同は日々
思っています。

純粋な知的ゲームとしての
楽しく奥の深い健康まあじゃんを
はじめてみませんか?

健康まあじゃんで
いつもにこやか、にぎやか、いきいきと。
それが私たちの提案です。


素晴らしい!

調べてみると「健康まあじゃん」は東大卒のマージャンプロ、井出洋介氏の
提唱するコンセプトで「高齢者施策の1つとして品川区・杉並区・千葉市が
健康まあじゃんを開催し、その様子をテレビや新聞等マスコミが採り上げる」
くらい、各地で浸透しているらしい。

下北沢とマージャンのゆかりは深い。かつては都内有数のマージャン屋が
多い街だったらしいし、今でも有名店がいくつか存在する。

そういえば、「下北沢」という地名を初めて知ったのは、「ミス・チョイス」という
下北沢のマージャン屋が舞台のマンガ「ぎゅわんぶらあ自己中心派」だった。
片山まさゆきの大ヒット作であるこのマンガは、ファミコンソフトにもなっていて、
当時中学生だった僕はこのソフトでマージャンを覚えたようなものだ。

ファミコン時代の貧弱なスペックながら、ストーリーモードがついていて
そのストーリーは、下北沢を総本山とした各ターミナル駅のマージャン屋を
制覇する、というもの。

当時はわけもわからず必死になって、下北沢を落城せしめんと奮闘して
いた気がする。そのせいで知らないうちに、「どこかダメな人が集まる、
けれど活気にあふれた街」という印象を下北沢に対して持つようになった。
マージャン=ダメ、という図式はその頃から自分の中にあったらしい。

気が付いたら、自分もそのダメな人の集まる街で、ダメオーラを発して
マージャンをしていた。

ダメさの中のこの愉悦、時間を溶かすこの愉悦、バンドのみんなは
分かってくれないだろうなあ。

リンリンジャズキッチンのみなさん!
「健康まあじゃん」からはじめませんか? 
チャイナドレスに羽扇子でもお持ちになって。

( 04'/03/16 川島イタル)